精密板金加工(精密板金)とは、皆さんがイメージするものとは大きく違いがあると思います。
皆さんは、板金加工と聞くと「自動車のボディー修理」をイメージすると思いますが、実は「精密板金」は全く違うものを指し示すものです。
「精密板金」とは一体どういうものなのか?どういった工程を経て製品を作り込んでいくのかということを、創業50年以上の実績を持つ当社が詳しく説明いたします。
精密板金とはどのようなもの?
薄い金属板を加工して、ケースや金属ラックや金具などに使用されます。プラスチック等で同じ形状を作るよりも「初期費用が少なく、丈夫で長持ち」するところにメリットがあります。
また、様々な表面処理(鍍金・塗装・印刷)を施すことにより製品表面を装飾に利用することも可能です。
こんな製品に使用されてます
- デスクトップパソコンやブルーレイレコーダー等の本体ケース
- 金属ラックや書類キャビネットなどの棚
- 焚火台やBBQコンロ
- ブックスタンドやメニュー立て
など、身近な製品にも精密板金製品は使用されています。
精密板金で使用する材料
精密板金では様々な板材を加工して製品を作ります。
鉄
金属と言われて一番最初にイメージするのがこの「鉄」だと思います。磁石が付く金属の代表的存在。比較的安価ですが、表面処理(鍍金や塗装)をしないと錆びが発生します。
処理鋼板と言われる表面に鍍金が施されている材料も存在します。
アルミ
「一円玉硬貨」に使用されている材料です。材料の比重が軽いため、重さを軽くしたい製品に多く使用されます。
ステンレス
キッチンのシンクによく使用されている材料です。比較的さびにくいため、水回りや屋外などで使用される製品に多く使用されます。
銅
「十円玉硬貨」に使用されている材料です。導電率や熱伝導率が高い材料。精密板金ではアースをとるための接地銅板などに多く使用されます。
精密板金の工程
精密板金は下記のような様々な工程を経て、お客様の要求事項を満足した製品を実現することが可能になります。
step
1CAD・CAM
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2金型切断
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3レーザー切断
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4ベンディング
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5スポット溶接
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6スタッド溶接
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7TIG溶接
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8バーリング・タップ
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9圧入ナット・圧入ネジ
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10リベット組立
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11表面処理
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12受入検査
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13最終検査
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14梱包・出荷
精密板金加工で重要なことは「データ分析や改善」
作業プロセスを確実に実施するだけでなく、下記のような「データ分析や改善」を重ねて行くことで、お客様にご満足いただける「精密板金加工製品」をご提供できるようになります。
ポイント
トレーサビリティ管理
プロセス別の品質に関係する項目と品質特性や基準の明確化
個別製品ごとの工程管理
各プロセス毎の納期管理
製品への特別な要求事項の明確化
工程内で発生した不良品データの分析
各製品に合わせた検査と測定機器の管理
など
丸井工業は、細やかなプロセスの積み重ねを経て、お客様に安心して頂ける「ものづくり」の状態を維持しております。
お客様の期待に応える「ものづくり」を高い水準で提供できるのは、国際規格である品質マネジメントシステム「ISO9001」「JISQ9100」を取得している当社だからこそ実現が可能です。
短納期で板金筐体を調達しなければならない、品質要求が高く既存の板金加工メーカーでは実現が難しい、トレーサビリティや文書管理などの要求に対応して欲しいなど、精密板金加工でお困りのことがあればお気軽にご相談ください。
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